波に乗る料理人。
包丁とサーフボードを持って、極上の波と、未知の食材を探ります!よ
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2004年、ペルーに住んでいた頃の2月。
町はカーニバル。首都は夏、山岳地帯と熱帯雨林はこれから本格的な雨季に入る。
9ヶ月間の滞在で海岸線と山岳地帯を制覇し初のジャングルへ向かう最後の町セレンディン。
インカの皇帝アタワルパがスペイン軍ピサロに捕まった温泉の町カハマルカの更に山奥
既に観光客はゼロ。
アマゾンには血を吸うハエがいるとか
肉を食う蜂がいるとか、刺された死ぬ蝉がいるだとか
河にしょんべんをすると、鯉の滝登りのように小魚が逆流して来て尿道に食い込んで来るなど
同行中の妻には絶対に伝えられない事多数を心の奥に押し込みながら
いよいよ出発。
折角買ったエンブレムも、台無し。
アンデス下りは、海岸線よりは緩やかなイメージだが
実際かなりハード。
なのにもかかわらず、タイヤのボルトが6本中3本という状態で運転していたらしく
更に1本折れたらしい。。
ここまでの道のり約6時間。
予備を持っているのかと微かな期待をしたが、流石ペルー
出発地点に電話して、ボルトを注文
タクシーで持って来るらしい。。。
ただでさえ週に2回しか走っていないので3日も待って
更に!
すごすぎる。
何故この観光客皆無なローカルルートを選んだのか
それは、以前首都リマの本屋で立ち読みした観光案内表紙の写真
サルファゴンという高い所に祀られたモアイのような棺
第2のマチュピチュのあるチャチャポヤスへ行くためでした。
先日のインカ帝国展でも紹介されていた
サルファゴン
ペルー人ですら知っている人が少ない山の奥
ジャングルの始まりにある村
大分話は逸れましたが、チャチャポヤスの豚肉料理からご案内。
フアンネスというチマキのような料理がジャングルにはあります。
上の写真の下二つはタマレス、上を縛られた2つがそのフアンネス。
一般的に知られている物は、お米がメインで鶏が入っている感じ
しかし、ここチャチャポヤスではベースがユカ芋(タピオカの原料キャッサバ芋)
蒸かして練ってあるのでもっちもち。
中にはとろっとろの味付けをした豚肉が。。。
フアンネス・デ・ユカという絶品料理。
好みで唐辛子のペーストに香草を和えたものをくっつけたりしながら
ありがたくいただく。
散髪は地方は40円
中国産のバリカンを買うよりもお得。
さて、更なるジャングルの奥地へと下って行きましょう!
トンネルがあるらしく、大きなバスは無いようで
PCの入った荷物も仕方がなく屋根の上
バレたら盗まれそうなので、口にも出せない複雑な状態。
この先の分岐点ペドロ・ルイスを目指します。
燃料節約の為か、時折エンジンを切ったりして
ガタガタ道をはねながらあり得ないスピードで下ります。
湿度が一気に増し
高度が下がったのを感じます。
ちりめんキャベツと超甘い人参。
この後、次のバスを13時間またされ
常に新しい町には深夜到着するのを避けて計画を立ているのにもかかわらず
深夜2時タラポトという町に到着
標高の変化のせいか、銀の歯の詰め物がよく取れる。
現地の歯医者で
「おーこれが銀歯か〜!!!」と
みなさん何を付けてるんだろう。
首都では無反応だったが
赤土の町
景色からしても、アマゾンの森の海よりは
少し高い所のようだ。
バナナの競り。
本題の豚肉料理。
ながーいチョリソ
ここタラポトはセシナという豚の薫製が有名な町
豚肉を観音開きのように薄くして味付けし、バナナの葉に挟んで薪で燻す。
お歳暮で届く有名メーカーのハムよりもよっぽど旨い。
豚が違う。
脂身も嫌みが無く、これを使って炒飯が作りたい。
調査完了、朝ご飯を買いに屋台へ
熱帯の市場はなにしろ朝早い
右は有名ないわゆる米のフアンネス。
左はタラポトで初めて見たニナ・フアンネス。
それに茹でた甘くないバナナがもれなくついて来る。
1品に1本!
左が珍しいニナ・フアンネス。
いわゆる茶碗蒸しのような、卵スープのような
魚や鶏の出汁に溶き卵が加えてあり、炭で加熱してある。
右は米のフアンネスに買ったばかりのセシナを刻んで
朝からガッツリ。
からの釣り。
この宿、一泊60円
トイレ、シャワー共同
出稼ぎ労働者向け
この先の船の移動に妻が慣れられるように
徐々に安宿で麻痺させて行く訳です
宿のおばちゃん達も妻に同情して
「奥さん偉いわね。」と
訳しませんでしたが。
この先は茶色い水を飲んで茶色い水を浴びながら
茶色い水に用を足す
港に着くと、人集りが出来る。
船の乗組員が客引きする為だ。
出航間際の船長までやって来てグラスを手渡されビールを注ぎながら
「おーチーノ!今まだ個室が空いてるんだ、安くするから乗ってきなよ!」
と
ビールはしかり頂き
「妻はスペイン語がわからないからはっきり言うけど、釣りがしたいんだ。
だから今出航する船には乗りたくないんだよ。すみません」
船長も釣りが好きなようで
「ここは確かに釣れる。わかったチーノ、下流で待ってるぜ。」
的な
満員になるまで出航しない船
明日出航か、明後日出航か
釣りし放題。
3階建ての船で3日の旅。
ミネラルウォーターのベンダーにセットされているタンクの水はうっすら茶色く
シャワーの水はもの凄く茶色い
港で買ったハンモックをセットして陣地を確保
食事の水もきっと茶色い
ユリマグアスの港を出航
ピンクのイルカを見たり
子供達と遊んだり
荷物を交代で見張りながらの船旅
食事はタッパーを持って給食室へ
夜は一階の牛が鳴き、朝は鶏が鳴く。
予想以上に快適なハンモック。
鉄のパイプに縛るロープは別売りなので注意
町で買い忘れると船上でぼられる。
終点はイキトスというジャングルの真ん中にある巨大な町。
大物ナマズと格闘していたのを眺めていて仲良くなったご家族。
宿も決まっていないと言ったら
「家に泊まりなさい。お手伝いさんはジャングルの娘だから料理も教えてくれるわよ。」
と
なんともありがたい。
早速土着の人達のコミュニティーでユカイモで作った酒をごちそうになりました。
タカチョ・コン・セシナという豚の干し肉とバナナの料理
骨付き肉は豚の先祖イノシシ。
豆煮の中に豚の皮や内蔵が入っている物が付け合わされる。
ブラジルのような不思議な感じ。
タラポトのセシナも、お米と豆が定番。
以上がペルー北部アマゾン
次は荒井商店開店後に研修で行ったペルー南部アマゾン
マドレ・デ・ディオス
プエルト・マルドナド
時間がないのでクスコから国内線飛行機で移動。
左の赤い実がピフアヨというヤシの実
茹でるとさつま芋のようで美味しい
これを食べる豚が本当に美味しい。
南部ではピクロと呼ばれ
中部ではマハスと呼ばれるげっ歯類
美味しい
皮面をぱりっと中はジューシー。。
コチラは豚足を使ったパティータ・コン・マニー
レストランのオーナーがアヤクチョという山の出身らしく
乾燥海苔が入っていて美味でした。
クモザルの子供は人なつこい。
最後は3年前に行ったペルー中部ジャングル
プカルパ
成田→リマ→プカルパ
この時の研修スタッフはいきなりジャングルからスタート。
モトタクシーで宿を探し
荷物を置いたらすぐに市場へ
ここでもセシナ、チョリソが人気
暑い場所ではやはりスモークが大切。
虫も来ないし、腐りにくい
プアルパの豚肉はブランド化しているほど美味
生肉も勿論販売、常温で
コチラはマハス専門店。
買い占めてリマへ送る人まで現れた。。
家族総出でまったりとアルマジロ販売
屋根付きの市場でもセシナ、チョリソ
アルマジロは本当に美味しい。
雨季でも天気がよくなるラッキーな旅
プカルパ豚
その先祖
長くなりましたが、最後はクスコのアドボ・デ・チャンチョという
豚肉料理で〆
ありがとうございました!
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